これまでのベジタリアン・ヴィーガンの記事を読んでみても、「ベジタリアンとかヴィーガンって、なんかやっぱり難しい…」と感じられる人もおられると思います。
最近、ヘルシーな食事やライフスタイルに関心と感度の高い海外のエグゼクティブやインフルエンサーから注目を浴び、来日時には滞在先のホテルで頻繁に問い合わせがあるという、とある日本食のカテゴリーがあると言います。

それは、「精進料理」です。
「精進」とは、仏の教えによって仏道修行に努めることを言い、諸説ありますが、一般的に精進料理とは、修行に専念するための食事として、野菜類、穀類、海藻類、豆類、木の実、果実など生臭物(肉、魚介類)を使用しない精進物で作った料理を指します。
また、以前「素食のすすめ」といった本などでもとりあげられブームになったこともありますが、日本の食卓は、米飯に一汁一菜の粗食で、いわゆるハレの日に魚を食するという、ベジタリアンの食生活に近いものが、明治維新の頃までは普通だったようですし、そう考えてみると、ヴィーガンという言葉が生まれる遥か前から、日本人には馴染みのスタイルだったのかもしれません。
違った習慣や考え方を知ることから、日常の当たり前の中に新たな気づきがある。
そういう点を我々フードピクトはみなさんと一緒に大切にしていきたいと考えています。

オルタナティブ・ベジタリアンフードの普及
10月のブログでもご紹介しましたが、最近ではオルタナティブ・(ベジタリアン)フードやプラント・ベースド・フードといった、植物由来の材料から作られるベジミート、ベジチーズはじめ、ベジミルク、ベジマヨなど、様々な製品が販売され、品質改良やメニュー開発も進んでいます。パッと見ただけでは区別がつかないものも多く、ベジでもノンベジでもみんなで美味しく食べることができるものが手に入りやすくなってきています。
例えば、東京駅などでは駅弁でもヴィーガン対応のものが販売されているんです。
(株式会社日本ばし大増 製造の「菜食弁当」)
詳しくは下記リンクから
http://www.nre.co.jp/ekiben/tabid/236/pdid/170425SaishokuBento/Default.aspx
いきなりヴィーガンとして生活することは少し敷居が高くても、例えば週に何度かデトックスなどの効果も意識ながらヴィーガン料理を食べてみたり、身の回りの日用品について、少し見方を変えて選ぶなど、自分のライフスタイルを考えるきっかけとしてみるのも良いかもしれませんね。
ベジタリアン・ヴィーガン編の最後となる次回は、そんなところまで?!と驚いてしまうヴィーガン製品の奥深さについてご紹介します!