多様な観光客の誘致と地域経済の活性化に
認証や外国語に頼らない食事対応セミナー
1. 世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に伴い、食事は栄養補給から自己実現の手段へと変化を続け、消費者が食に求める役割は大きく変化しました。
弊社では2022年の秋に国を越えた移動と観光が再開している世界6カ国12都市を48日間かけて調査し、最新の食トレンドと消費者インサイトを1冊のマガジンにまとめました。
本講演ではマガジンで紹介している世界の食トレンドと消費者インサイトについて、以下の3つの役割と関連する9つのキーワードを、国内外の6つの事例を交えながら紹介します。
1. 主体的な選択|Desire for Choice
2. コミュニティへの帰属|Desire for Belonging
3. パーパスの発見|Desire for Purpose
2. 多様な食文化や食習慣があるお客様の受け入れ
外国人旅行者が日本に期待することの第1位は、訪日前・滞在中・次回訪問時のいずれにおいても「日本食を食べること」で、食はそれぞれの地域や文化を伝える重要な要素となっています*1。
一方で、実際に日本を訪れた外国人旅行者が困ったと回答した場所の第1位は飲食店で、3人に1人(28.5%)は食事の場面で不安や不自由を感じています*2。
この3人に1人という数字は、ヴィーガンやベジタリアン、ハラールやコーシャ、アレルギーなどにより「食べられないもの」がある世界の人口比率と同じです。
本研修では多様な食文化や食習慣を有する訪日外国人の受け入れに向けて、以下の3つのポイントを国内外の優良事例を交えながら紹介します。
1. 訪日外国人の市場概況
2. 多様な食文化や食習慣の基礎知識
3. 観光庁が推奨する情報開示に基づく食事対応の実践方法
*1:観光庁「訪日外国人の消費動向調査」2017年
*2:国土交通省「訪日外国人旅行者の受入環境整備における国内の多言語対応に関するアンケート」2017年
講師プロフィール
株式会社フードピクト 代表取締役 菊池信孝
2005年に大阪外国語大学に入学。SDGs(当時はミレニアム開発目標)とアラビア語を学びながら、JICAのボランティアに参加。イスラム教徒の外国人研修生との食事に苦労した経験からフードピクトの取り組みを開始。2009年に大阪大学外国語学部を卒業。2023年に東京藝術大学美術学部履修証明プログラム Diversity on the Art Project を修了。
[講演実績]
・FABEXプレミアムフードショー「世界の食トレンドと消費者が食に求める3つの役割」講師(2023)
・東京都「多様な文化等に配慮した外国人旅行者受入支援事業」講師、アドバイザー(2022,2023)
・フードセーフティジャパン「食品安全とその先にある安心への取り組み」講師(2021)
・京都府&京都市「京都観光おもてなしコンシェルジュ研修」講師(2020)
[執筆寄稿]
・弊社「whose foods magazine 2023」(2023)
・環境文化創造研究所「月刊クリンネス」巻頭特集(2022)
・日本生活学会「生活学論叢」第39回研究発表大会(2012)
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