淡路島ファムトリップ|2日目レポート


2021年11月に実施された「瀬戸内海国立公園(淡路地域)食と自然環境の循環」をテーマとする環境省のファムトリップに、講師の1人として弊社代表が参加しました。この記事では3日間のファムトリップの2日目の内容をダイジェストで紹介しています。


 

2日目のテーマは、アクティブ層向けのコンテンツ検討です。

今回のターゲットは、自然体験やアウトドアが好きな20~30代で、新しいことへの挑戦や経験、自分にとっての意義に価値を置き、優先度をしっかりとつけて高い事項には重点的に投資する層です。



2日目の日程

  1. 船ごと全量買い上げ?深田水産

  2. 漁船に乗って国産み神話の世界へ

  3. 港の旅館で魚介尽くしのランチ

  4. アルファ多様性とベータ多様性

  5. こんな素敵なBBQありですか?



1. 船ごと全量買い上げ?深田水産


朝一で訪問したのは淡路島で一番魚種の取り扱いが多い「深田水産」さんです。どうして魚種が多いのでしょうか? 一般的に水揚げされる魚の約3割は「未利用魚」と呼ばれ、形が不揃いだったり、知名度がないなどの理由で値段がつきにくいため、市場にほとんど出回っていません。中にはおいしい魚もあるのに、もったいない話ですね。


深田水産さんの面白いところは、太平洋にも面した沼島の漁師さんが水産会社の目の前にある港に船を横付けしたら、魚を選別せずに全量を買い取り、プロの目利きと手捌きで次々と仕分けをしたり下処理をして、京阪神や東京に出荷する仕組みです。水産資源の有効活用にもつながるこのような取り組みが全国に広がって欲しいと思います。





2. 漁船に乗って国産み神話の世界へ


さて淡路島といえば国産み神話の舞台となった沼島があり、近年ではパワースポットとして注目を集めています。今回は特別に漁船をチャーターしていただき、漁協の組合長自らがガイドをしてくださいました。


陸からは見ることができない「黄泉の入り口」に近づいてみたり、国産み神話で日本のはじまりとなった「上立神岩」を360度ぐるっとまわって見たり。組合長ならではの潮の流れやそれぞれの海域で獲れる魚の紹介もあり、あっという間の1時間のクルーズでした。





3. 港の旅館で魚介尽くしのランチ


沼島港に戻ったらお待ちかねのランチです。港のすぐ近くにある料理旅館「木村屋」さんで、沼島で取れた魚介を使った和食をいただきました。お刺身に焼き物、煮もの、天ぷらと、新鮮な地元のお魚をいただき満足&満腹!


別の記事「世界の食のトレンドと求められる3つの視点」でも紹介しましたが、地域の特色ある食材をきっちりと把握して、伝統に根差した調理法で沼島の日常を感じられるお料理は、食事を超えた食体験(モノではなくコト)として魅力的なコンテンツでした。





4. アルファ多様性とベータ多様性


さて淡路島の本島に戻ってからは、植生学と生態学が専門の兵庫県立大学の先生による「淡路島の食と自然環境保全」をテーマにした講座です。どうして淡路島は食が豊かで、昔から御食国(みけつくに)として発展してきたのかを、生物多様性の視点、食と人の営みの視点、地形・地質・気候の視点から、わかりやすく教えていただきました。


とくに個人的に面白かったのは、どうしてローカルスーパー巡りは面白いのか?というお話です。そもそもスーパーに並ぶ食材には、人間が食べるものであり、かつ、その地域の人が食べ方を知っている食材だけ、という条件があります。その上で、地域内に多様な生物がいるアルファ多様性と、地域ごとに多様な生物がいるベータ多様性という考え方があり、ローカルスーパー巡りが楽しいのは、巡る人がアルファ多様性を理解していて、ベータ多様性を感じられるからだそうです。


私自身、地方へ行くと必ず生鮮市場やご当地スーパーに足を運びますが、あのワクワクがどこから来ているのかを初めて理解できて、ちょっと感動でした。レクチャーの後には夕日を眺めながら、焚き火を囲んでの Fireside Chat も用意されていて、先生と参加者で自由に意見交換する時間も最高でした。





5. こんな素敵なBBQありですか?


そうこうしていると日も暮れて夕飯の時間です。2日目のテーマはアクティブ志向向けのコンテンツ検討ということもあり、BBQのディナーです。と言っても肉を焼くだけのBBQではなく、淡路島のお野菜・お魚・お肉を使った炭火料理の全5品のコースです。


  1. 淡路島野菜のお重ボックス

  2. 海賊焼きとお野菜のBBQグリル

  3. 淡路島さわらの南蛮漬け

  4. 淡路牛のローストビーフ

  5. 真鯛出汁の焼きおにぎり茶漬け


地元で採れた玉ねぎとさつまいもを、参加者みんなで協力してホイルに包むところからアクティビティがはじまり、1品目のサラダはお重からみんなで取り分ける仕掛けも。炭火の遠火や無水鍋を上手に使ったお料理は、1日目にも登場してくださった「空想燕」の岡田さんと「テーブルと燕」の藤田さんが調理してくださいました。




食と自然環境の循環がテーマのファムトリップらしく、生産者から料理人までのつながり、また料理と地域とのつながりが立体的に浮かび上がってきた2日目でした。



3日目に続きます>


 

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